支障木

 広葉樹の葉がまだ目立たない3月のある日、ビーワイルド敷地周りで以前から気になっていた樹を数本伐倒しました。

ヤナギの伐採跡
ヤナギの伐採跡

ひとつはすでに腐りが目立ちはじめた北東側境界にあるヤナギの木。このヤナギは、ここに住み始める前からあったので樹齢30年以上です。
次に、東側境界にあるヤナギ。これも樹齢30年以上です。絡んだイタヤカエデを活かす為に、申し訳ないけど伐倒。
そしてもうひとつ。建物南側花壇の中にあるイタヤカエデ。この楓は住み始めてから移植したもので樹齢約20数年。その近くにある花壇の花やツツジ、トチノキ、ナナカマドを活かす為に、申し訳ないけど伐倒。皆、有難く薪にさせて頂きます。

伐採を専門にする業者の話を聞いたことがある。「トチノキの巨木はなんぼでもある。伐ってもすぐに大きくなるのでなくなる心配はない」。数十年前のことではない。数年前のことである。この業界には依然根深い無知がある。森の中で巨木と言われるまでに育つには人の寿命の何倍もの時間を要すること、そしてそれはきわめて稀なことだということを知らねばならない。
(清和研二&有賀恵一 「樹と暮らす」から)

 ビーワイルドの建物の周りの林は 元々が湿気地のせいか、ヤナギやハンノキが多いのですが、その林も最近乾燥化が進んできたのか、かつては春にはよく見かけたザゼンソウがめっきり少なくなりました。
元来、あまり伐倒は好きではありません。なるべくしないで済むように、素人ながら考えて敷地内で発芽した樹木を移植しているのですが、なかなかうまくいきません。そして当たり前の話ですが、せっせと移植していても今回伐倒した樹の樹齢の大きさの樹になるまでは、還暦を過ぎた私共には見ることができないでしょう。
と、想像しつつも、あと数本。
境界にある樹木を伐倒した方がいいと思っているのですが・・・。

北新得で進む伐採
北新得で進む伐採

伐倒適期なのでしょうか。

雪解けも進み、朝の散歩には良い季節になりました。そんな散歩の朝、ポッポ道を歩いて変わり果てた風景に驚きました。道の西側で、或いは、その先の丘の上で皆伐が進んでいました。

失礼ながらさほど手入れのされていなかったようなカラマツ林とはいえ、裸の丘は今まで見ていた風景を一変させました。今ではここが小高い丘だということを見せつけられました。そしてかつてそこもここも畑だったことを想像させます。あるいは牛飼いがいたのかサイロ跡が出現していました。

いま改めてわかりました。
北海道は、こんな風にして森を丘を、畑にしてきたのですね。

たとえば現在もずっとそこが畑だったら。と、想像したらどんな風景が広がっていたのでしょう。気候の厳しい新得ですので、そこは牧草だったりデントコーン畑だったように想像します。どこかの丘のようにパッチワーク色には程遠いかもしれません。

皆伐跡は近い将来、再びカラマツの苗木がそこに植えられるのでしょうか。
せめて今は自然に優しい一時産業でいて欲しいと思う十勝の風景です。

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