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増田山

天気の良い秋のある日、増田山に登ってみました。増田山から見える根室本線
鉄チャンなら一度は来てみたい憧れのビューポイントらしい。
新狩勝トンネルから抜け出た列車が「クネクネ」と新得の町に下りていくのが良く見える場所です。風が吹くと目の前のオダッシュ山と臥牛山(ガギュウザン)の間から日高おろしが吹いて、列車が強風で不通になる難所ですが、山から見る者にとっては、その芸術的に敷かれたレールを走る列車の動きと、周りの風景との調和が見ていて飽きません。

機会があったら一度訪れてみてください。
鉄チャン憧れの地も町の方々にとっては、大して記憶にない場所ですが・・・。

増田山は山といっても自転車でも登れる丘のような山で、自動車も山頂まで上がれます。但し、冬になって雪が積もると、そこには除雪車はやってこないので車では難しいですが、スキーやスノーシュが楽しいかもしれません。

そして、忘れていけないのは、ここはヒグマの生息地域です。

まだ雪の降り積もらない空気の澄んだ新月の夜。そこはメルヘンの世界です。
街燈もない真っ暗な闇の世界に満天の星。その中で静かにそして静かに列車の灯りだけが山から(あるいは新得の町から)やって来ます。

ある人は、その1両編成の鈍行列車をまるでトトロの「ネコバス」のようだと言います。
またある人は、振り子特急が山に登っていく様子がまるで「銀河鉄道777」のようだと言います。



<ふるさとの伝承 新得町郷土研究会 2003年9月から>

「増田山」
所在地:西方臥牛山(ガギュウザン)の麓
標高426m。西部の一角で原野に一番近い山。昔は「藤谷の山」と近在の農家の人々は呼んでいた。昭和21年(1946年)、町が北海道農業試験場畜産部の移転用地に広内(ヒロウチ)地区を選定した時、北海道長官増田甲子七氏にこの山に案内し、裁断を仰いだ経緯があることから、増田山と呼ぶようになった。山頂には、句碑2基が建っている。


オダッシュ山(左)と臥牛山(右)の間を風が通る増田山の目の前に見えるオダッシュ山ではトンネル工事が行われています。将来、高速道路(道東自動車道)として札幌と本別、あるいは北見や釧路とつながるそうです。
ちなみに新得町にはインターチェンジは出来ません。


その昔、国鉄が分割民営化になり、廃線対象になって第三セクターとなってよみがえった「ふるさと銀河線」も今や廃線になろうとしています。
どんどん沿線住民が利用すればそういう話も出ないのでしょうが、沿線の過疎化が進み、農道までもが舗装化が進み、さらに一人一台というマイカー化が進んだ結果なのでしょうか。

しかし、近い将来、高速道路が民営化される時に、廃線になっていった道内各地の路線や今直面している「ふるさと銀河線」のような道を辿らない事を祈るばかりです。少なくとも、ここから見える風景が今見ている風景でなくなるのですから。

(2003/12/28)

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